
出会い系サイトでは、多数の男性が少数の女性を取りあうという構図が一般的ですが、その中でも、「選ばれやすい男性」というのはいます。
顔がいい人はもちろんそうです。
しかし、決してイケメンでない人の中にも、出会い系で何人もの女性と会ってきた、という方はいます。
それは、女性が、男性のどこを観るのかというのをわかっている人たちですね。
女性が、「この人(男)、私に合ってるな」と思うのは、ずばり、相手が下手に出てきたときです。
へいこら頭を下げてきたときです。
もちろん、出会い系サイトを使っている女性の中には、黙って俺についてこいという前時代的な俺様キャラが好きな人もいるでしょう。
しかし、お互いのことをよく知りもしないのに、メールの段階で上からこられたら、いくらMな女性だって不愉快です。
しかも、出会い系サイトを使っている女性らというのは、男性が、日々自分ら女たちを取りあっていることを知っていますから、本来劣位にあるはずの男性が上から目線でモノを言おうものなら、そりゃあもう腹が立ちます。
ぶっとばしたくなります。
もちろんそれは礼儀を知らぬ男への怒りでもあるのですが、同時に、他の、男たちに頭を下げられている美しい女たちへの嫉妬でもあります。
「他のみんなは男に頭下げられてるのに、どーしてアタシだけこんなこと言われなきゃいけないワケ?」
その嫉妬はやがて怒りに転じます。
「誰がこんな男の相手するか、ボケ!」
というわけで、女性というのは(あくまで出会い系サイトでは、ですが)、下手に出て、頭を下げて、ご機嫌とってくるような男こそ、自分に相応しいと考えているのです。
自分に合っている、と感じてしまうのです。
出会い系がこんな状況ですから、プライドの高い、女性に媚びることのできない男性というのは、やっぱりモテません。
自らの目的のために、プライドを捨てることができる。出会い系サイトでオイシイ思いをするのは、そういう、演技派の、ずる賢い男性なのです。